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コラム

助成金を働く環境整備に活用する

従業員への思い

経営において、活用できる助成金の種類はたくさんあります。
創業してから、従業員の子どもが熱を出した時に休める有給休暇の制度、妊娠して出産して育児休暇を心地よく取るための制度、など従業員のライフスタイルに合わせて、社内の制度を整えていきました。

従業員の言いなりではないかと先輩経営者から心配されることもありましたが、創業間もない小さな会社で、信用もまだない本当に弱小の会社で働いてくれる人材は、貴重でした。いつかは、人材採用に苦労せずに優秀な人が集まる会社になるのかなと思い、日本の人口統計を見てみたら、人口はどんどん減少していくことがわかりました。それが約20年前のことです。
人口が減少するのであれば、弱小の私の会社はますます人材不足に悩まされると感じました。高い給料が払えないし、大企業のようにいろんな制度が整っていないのですから、選ばれるわけがないと思っていました。

早くから、人材が貴重だということに気づけたおかげで、従業員一人一人の声を大切に一人ひとりの生活に合わせた制度を作り働いてもらう環境を整えていきました。

助成金は計画から

整えていくと、社会保険労務士さんから助成金が色々あることを教えてもらいました。

助成金をもらうには、計画を立てて認めてもらうことから始まります。子育て中の従業員がいて、熱が出た時に休みたいというから、休むために人材を増やしておこうかなと考えて制度にしてみたら、子育て支援をした企業が受けられる助成金がありました。
助成金は、計画から入りますので従業員の状況を予測するのです。
予測して制度化して、いざという時に申請する。

制度が一つ、二つと貯まっていった頃、その制度をまとめた冊子を作ることを思いつきました。
いざ、助成金をもらうことになった時、その冊子があると、自社の制度が一目瞭然ですし、助成金申請する際に計画書が書きやすいです。

従業員が仕事をする上で困ったことが起こると、助成金の対象になる条件を確認してその範囲を上回るような制度を定めて実行してきました。

雇用環境に合わせた助成金

社内環境を整える時には、ぜひ活用していただきたいのが助成金です。
しかも、早く制度を整えて申請しないと制度がなくなることがあります。

昨年まではあった従業員のキャリアを支援するための助成金がなくなってしまい、今年になって定めたとしても助成金の対象ではありません。弱小企業であった私の会社は、こうして助成金のおかげで随分と費用面で助けられました。中には、助成金の対象になる前に制度化してしまい実行した後に、助成金として発表されたものも随分あり、先走りすぎてもダメなものがあるのかと学びました。社会が求めている雇用環境自社の雇用環境とのペースを合わせる ことも必要なのですね。

私の経験をお話ししていると、助成金の活用を全くされていない経営者さんが割と多いです。せっかく従業員さんのために整える制度ですから、助成金に該当するのではないかと調べることをお勧めします。 制度化しておけば、申請もそれほど手間ではありません。